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製品情報 2025年3月21日

Syosマウスピースのバッフル形状の解説!

Syos マウスピース

2016年にフランスのパリで誕生したSyos<サイオス>マウスピース。3D プリンタを使った生産方式で製造をしています。Smoky、Steady、Spark 3種類のキャラクターがあるのですが、バッフルやチャンバーの形状が楽器のサイズによって異なります。
今回はバッフルの形状について解説をしていきます!

バッフルの種類

ストレートバッフル

Straight baffle

バッフル形状としては最も一般的な形状で、先端からスロート部分が一直線のものをストレートバッフルと称します。クラシック用のマウスピースに用いられる事が多いですが、安定感のある吹き心地を得られることからバリトンのSmoky に採用されています。

バリトン用 Smoky

ステップバッフル

Step baffle

ステップバッフルは2つの直線からバッフル形状を構成しています。一般的にステップバッフルは明るめのサウンドを持つマウスピースに採用されている事が多いですが、Syos では2つのラインを調整して明るいサウンドだけでなくダークなサウンドまで自在にコントロールをしています。テナーでは全てのモデルにステップバッフルを採用していますが、ステップの位置と高さが異なります。吹いてみるとサウンドの違いを明確に感じられます。

ソプラノ用 Spark

アルト用  Spark

テナー用  Smoky Steady Spark

サーキュラーバッフル

Circular baffle​

サーキュラーバッフルはステップバッフルの角を円弧上にしたものとイメージしてもらえると分かりやすいかと思います。マウスピース先端からスロートまでの形状を段差なくスムースな流れにしつつもバッフルを高め( リードに近い位置) に設定できるため比較的明るめなサウンドが特徴です。

ソプラノ用 Steady

カーブドバッフル

Curved baffle

バッフルの設計上に設定したいくつかの点を滑らかに通るように描いた曲線をカーブドバッフルと設定しています。ステップバッフルやサーキュラーバッフルほど極端な形状にはできないのでサウンドは落ち着いた傾向になります。アルトはSmoky、Steady でカーブドバッフルを採用していますが、テナーのステップバッフルと同様、曲線のアーチ形状を変える事でサウンドの違いを生み出しています。

アルト用  Smoky Steady

ソプラノ用 Smoky

ロールオーバーバッフル

Rollover baffle​

マウスピースの先端に段差を設けてあり、ステップバッフル並みのパワーを生み出しますが、音色はそれほど明るくならず、コントロールも簡単です。初心者から上級者まで扱いやすい高出力のマウスピースです。

バリトン用 Spark

スフェリクバッフル

Spheric baffle

先端からスロート付近まではストレートですが、球状に設けられた段差を経てスロートにつながります。この球状の段差は1 つの半径から成っているためSpheric( 球状) と名付けられています。

バリトン用 Steady